自分の歯を使っての歯牙移植 2022年12月2日(金)

むし歯やケガで歯を抜いた時、抜けたところに自分の他の歯を移植する治療をすることがあります。歯の移植が成功するためには、歯の根を取りまいている歯根膜が生きていなければなりません。移植するときは、歯根膜を傷つけないように歯と一緒に抜いて植え込みます。歯根膜の生死が歯の移植の成否を決めます。

例えばどんな時に移植するの?

臼歯が1本失われたとき

健康な親知らず(智歯)があればそれを利用します。例えば、右下6番目の歯が抜けてしまったとします。そんな時は、条件がそろえば奥歯の後ろに埋まっている智歯を取り出して移植し、奥歯の代わりにします。

歯が連なって失われているとき

下の歯が何本も連なって抜け落ちている場合、対になって咬み合っていた上の歯が支えを失い下の方に出てきて、最後には抜け落ちてしまいます。そのようなときは、上の歯を抜いて下に植え替え新しい咬み合わせを作ります。こうすることで咬み合わせは改善され、お口全体が健康を取り戻します。

大切な歯根膜!

歯根膜は繊維性の組織が束になったもので、歯を支えている組織です。噛む時にはクッションの役割をはたします。

担当は歯科衛生士山田でした🦷