歯根端切除術  2022年9月23日(金)

むし歯や歯周病で歯の根にまで感染が広がったとき、根の端に病巣ができて膿がたまることがあります。膿は通常、根の治療をして取り除くことができますが、悪化しているとそれだけでは治りきりません。また、歯の根の端に残ってしまった膿が、再びたまることもあります。このようなとき、根の端にある病巣部分を取り除く外科手術を行います。そのことを歯根端切除術といいます。

歯根端切除術

① 歯肉をメスで切り開いて、歯を支えている歯槽骨に穴をあけます。そして、たまった膿と細菌に感染した歯根端を切除します。

② 病巣を取り除いてきれいになった根管に、細菌等が入らないように根管充填材を詰めます。最後に歯肉を縫ってふさいで終わりになります。

手術で取り除いた部分には、新しい骨ができて健康な歯に戻ります。簡単な手術ですが、切って縫った部分から細菌感染しないように経過観察が必要です。手術後も定期的な通院が必要です。歯も骨も再生には時間がかかりますので、できれば歯科医院への定期検診をおすすめします。

担当は歯科衛生士山田でした🦷