医療費控除の基礎知識

医療費控除は歯科医院での治療も対象です!

医療費控除は、自分自身や家族のために支払った1年間の医療費の総額が10万円を超えた場合、確定申告をすれば所得控除(税金の還付)を受けることができる制度です。

医療費控除の対象は…

●診療費または治療費

●治療または療養のために必要な医薬品の購入費など

・通院費や医療用器具などの購入代や貸借料などの通常必要なもの
・診察や治療を受けるために直接必要な義歯などの購入費

歯科治療での具体例は…

⭕️【治療のための費用】⭕️

・不正咬合の歯列矯正、インプラント治療、むし歯治療、歯周病治療など

・公共交通機関を利用した交通費

❌【審美・予防のための費用】❌

・審美を目的としたホワイトニングや歯列矯正
・自家用車で通院したときのガソリン代や駐車料金

医療費控除手続きのポイント

その年1年(1/1〜12/31)分の医療費控除は、翌年2/16〜3/15の確定申告時に行います。

支払いを証明する領収書などの確定申告書に添付するか提示することが必要です。交通費は、氏名、理由、日付・利用交通機関を明記したメモを使います。

ご家族の場合、所得の多い方が医療費控除を申請したほうが還付額が多くなります。万が一、申請し忘れたり制度を知らなかったりした場合でも5年以内であれば遡って申請ができます。

医療費控除額は以下のようにして決定されます。

(その年に支払った医療費➖保険金などで補填される金額)10万円(その年の所得金額が200万円未満の方は所得金額の5%)医療費控除額(上限200万円)

💡ポイント💡

申告の際に領収書や交通費の支払いメモが必要になります。面倒がらず、きちんと保管しておきましょう。

🌰歯科衛生士 伊藤🌰