土台を造る治療について 2022年11月18日(金)
歯髄(神経と血管のある部分)を採ってしまった歯は、栄養や酸素が運ばれてこないため死んで脆くなります。そこで被せ物をするときには、歯髄を取り除いた歯根内に補強のための土台(コア)を立てます。被せ物が長持ちするか、治療後のお口の健康が維持できるかは、見えない土台の治療の良し悪しが影響します。
🟡土台(コア)の治療プロセス
①むし歯になっている部分をきれいに削り取ります
②歯髄を除去し、消毒して薬剤と充填剤を詰めます
③歯根を形成し土台(コア)を立て、その上に被せ物を被せます
🟣代表的な土台(コア)の種類
★ファイバーコア
・歯の象牙質に近いしなりがあります。腐食やアレルギーがなく、歯肉への影響もありません。
・歯に強い外圧がかかったとき、釣り竿のようにしなって歯に加わる衝撃を吸収します。
・見た目は歯質に近い光の透過性があり、被せ物の色がきれいになります。また、歯茎の変色がありません。
★メタルコア
・歯の性質より硬すぎるのが難点です。唾液と金属イオンにより腐食することがあります。
・歯に強い外圧がかかったとき、硬いため歯根にダメージが直接的に伝わり、歯が折れたり割れたりする原因となることがあります。
・見た目は、金属色が被せ物の色に影を作ります。歯茎に黒ずみを作ります。
歯科衛生士 佐藤🪥