薬で治す歯周病
歯周病治療は、あなたと歯科医院が共同ですすめます。
当院では顕微鏡検査で細菌を特定し、お薬で治す歯周病治療を行っています。進行しても自覚症状が少ないのが特徴で、また慢性疾患のため完全に治すことは難しい病気ですが、歯周病菌を減らしたり、体の抵抗力を高めたりすることでコントロールすることができるものです。
歯周病は細菌を原因とした歯の病気です。
顕微鏡検査のススメ
「あら?歯ぐきから出血するわ。」「いっしょうけんめい歯を磨いても、口臭が気になる。」
「朝起きたら、口がネバネバする感じ。」
「最近、歯が揺れてきた気がするなあ。」
と思ったことはありませんか?
それでは顕微鏡でお口の中の菌を確認してみましょう。
もし、顕微鏡で歯周病菌やカビ菌がいることがわかったらどうしよう。
まったく心配いりません!
その菌が特定できれば、その菌をターゲットにして正しいお薬を投与する事により、退治することができるのです。 お薬は菌によって、メニューが変わります。したがって、顕微鏡によるチェックが必要なのです。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病を放置すると、心臓病、脳の血管障害、糖尿病にもなりやすくなります。
肺炎
高齢の方では、物がうまく飲み込めなくなり、歯周病菌が肺に入ってしまい、増殖して肺炎を起こす。
脳卒中
動脈硬化を引き起こすことが原因で起きる。
心臓病
歯周病菌の作り出す物質が血液中に流れ、冠状動脈の壁を肥厚させ、血管がつまり動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となる。歯ぐきの健康な人にくらべ、2.8倍の危険率がある。
糖尿病
インスリンの働きを抑える物質が歯周病の場所に大量に集まっているマクロファージという細胞から出されます。 また、肝臓の糖の分解を抑え、すい臓のインスリン分泌障害を起こすといわれている。重症の歯周病の場合、軽症の人にくらべ、2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなる。