小児歯科 母子感染の予防について

お母さんのむし歯菌が子どもに感染する母子感染が問題になっています。授乳時期はお子様の将来のお口の健康によって、とても大切な時期です。ご一緒にお子様のお口の健康を考えましょう。

母子感染を防ぐために気をつけたい事は?

口移しでものを食べさせたり、大人が使った箸で赤ちゃんに食事をさせたりすると、ミュータンス菌などの細菌が増えてお口の中の病気の原因となる事があります。
生後1才半から3才がむし歯菌の住み着く時期です。
しかし、子どもとのスキンシップを止めることはありません。なによりも、お母さんのむし歯の治療や予防が大切なのです。

お子さんのむし歯予防には、まずお母さんのお口の健康が大切です。
上のグラフは、お母さんのお口の中のばい菌の数とその子どもたちのむし歯になる割合を示しています。お母さんのお口にばい菌が多いと、子どももむし歯になる可能性が高くなるのがわかります。

感染した子供の割合お母さんのお口の健康状態について歯科医院で検査してもらい、むし歯予防のアドバイスをしてもらいましょう。
上のグラフは、歯科医院で治療やお口の清掃をしてもらった母親としなかった母親で、子どものむし歯のでき方の違いを表したものです。お母さんのお口をきれいにすると、子どももむし歯ができにくくなりますね。

お子さまのおやつについて

1日4食

一度にたくさん食べられない子は、間食でカロリーを補いましょう。
一日一回で時間を決めて食べましょう。寝る前の飲食をやめましょう。
手作りの、母親を身近に感じる食べ物が心の発育にもよいでしょう。

甘い物好き

3才までに味の好みが決まります。甘味嗜好にならないよう、甘味の強い物を少なくしましょう。
代用甘味料の使用は、そのときは虫歯予防になりますが、甘味嗜好の子は自分で買い食いをする頃から虫歯で悩むようになります。

歯お子さまが歯みがきを嫌がるときは

POINT!

みがき遊び:お子さまに歯ブラシを待たせ、大人といっしょにみがく。お人形の歯も磨きましょう。
痛くしない:ガーゼで拭く→ゴム歯ブラシ→歯ブラシの順に使ってみる。
歌いながら:楽しい雰囲気で、終わったらうんとほめてくださいね。目標1分間!
泣いても:なるべく機嫌のよいときに、嫌がっても一部分だけでもよいのでしっかりみがく。一日で全体がきれいになればよいのです。