歯が痛むときは、どのように痛いか。痛む歯を見るとどのような状態になっているかを確認することで、どのくらい症状が進んでしまっているかを確かめることができます。 進行度合いによって、痛みの有無やどんな風に痛むのかが変わってきます。それに応じて治療法もまた異なってきます。
【C0】エナメル質表面がわずかに脱灰している状態
自覚症状はほとんどありません。定期検診で見つかることがあります。もちろん早期発見・治療が第一です。この段階では出来るだけ削ったりせず、丁寧な歯磨きやフッ素で再石灰化を進めることによって、むし歯の進行を食い止めるだけでなく、治すこともできます。【C1】エナメル質内部まで溶けた状態
歯の表面や溝など、限られた狭い範囲が、灰白色や黄褐色、黒褐色に変化します。歯の表面(エナメル質)に穴があいた状態です。通常、痛みやしみる感じはありません。この段階で気づき、治療を行うと痛みも少なく行えます。【C2】象牙質に達した状態
むし歯が歯の内部に広がり、象牙質に達した状態です。甘いものや冷たいものを食べたときに痛むことがあります。この段階で気づけば、比較的早く治療が完了します。【C3】歯の神経(歯髄)まで達した状態
むし歯が歯髄(神経)まで進んでいる状態です。むし歯の穴は大きくなり、激痛があります。普段の生活で痛みを感じることがあります。この段階までくると、歯冠部はほとんどむし歯に侵食されているため、むし歯を取り除く治療を行った後に、歯形を取ってかぶせ物の製作を行い、それを歯にかぶせなければいけないため、治療の期間が長くかかります。