見逃してはいけない歯周病の自覚症状 2022年2月7日(月)
みなさんこんにちは🌞
今回は見逃してはいけない歯周病の自覚症状についてのお話です。
歯周病は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれるほど、自覚症状が現れにくい病気です。気付いた時には症状が進んでいて、歯が抜けるなどの取り返しがつかない状態になっているケースも少なくありません。
そのため、人にうつしてしまう前に次のような症状に気づいて、早めに治療を受ける必要があります!
①歯肉の赤み
歯周病菌に感染することによって歯肉で炎症が起こると、他の部分に比べて赤みを帯びてきます。
ただし、タバコを吸う習慣がある場合は、メラニン色素沈着によって歯肉が黒ずんで見えるため、症状が分かりにくい場合があります。
②歯肉の腫れ
炎症が進むことで歯肉が腫れて、ぶよぶよの柔らかい感触になることもあります。
歯肉が腫れると、歯と歯肉の間に歯周ポケットができはじめるため、たまった汚れをしっかりと落とさないと、炎症が進んで歯周ポケットがどんどん深くなります。
③歯肉からの出血
それまでは何ともなかったのに、歯磨きの際や指先で押すと歯肉から血が出ることがあります。
さらに、強めに押した際に、独特の臭いがする汁やドロッとした膿が出る場合は、症状の進行が疑われることから、早めに歯科医を受診する必要があります。
④歯と歯の間のブラックトライアングル
歯と歯の間の歯肉が退縮して、徐々に歯肉が三角になっている歯間乳頭がなくなっていきます。
炎症によって歯肉の位置が下がると、黒い三角形のブラックトライアングルが出現するのです。歯間乳頭を一度失うと、元の形に戻すことが難しくなります。
歯周病をうつさないためには??
歯周病菌は、噛み与えや食器の共用などの際に、唾液を介して感染することが分かっていますが、だからといって、スキンシップをやめることが根本的な解決にはなりません。
まずは、お子様やパートナーにうつさないために、ご自身が歯周病の治療を受けて、口の中の細菌数を減らす必要があります。そうすることで、やむを得ず赤ちゃんに口移しで食べ物を与えてしまった場合に、感染の確率を低く抑えることができます。
さらに、相手に歯周病菌をうつしてしまったとしても、歯周病の発症させないことが大切です。お子様のプラークコントロールをしっかり行う、パートナーの喫煙などの生活習慣を見直すなど、歯周病の危険因子を取り除くことで、歯周病は防ぐことができます!
ブログ担当 歯科衛生士 上出でした🦷🌟