歯科医院の機器② 2021年9月3日(金)
こんにちは😃
前回は歯科用チェアーユニットの周りの機器について簡単にまとめてみました。患者さんの中には歯を抜かれるのが苦手な人が多いように感じますので、今回は歯を抜く時の器具について知って頂きたいと思います。まずは麻酔をします。血圧の状態や服用しているお薬の関係で麻酔薬も違います。麻酔が効きましたら、お口の状態や抜く歯に合わせて、器具や器械を使って抜いていきます。抜いた後はガーゼを噛んだり縫合して傷口の出血を止めます。止血剤なども使用することもありますし、抜く歯やお口の状態によって違います。
麻酔 ⇨ 浸潤麻酔と呼ばれていて、局所麻酔薬を目的のところの粘膜や歯根膜などの組織に注射し、知覚神経を麻痺させます。狭い範囲の治療に使われます。
鉗子 ⇨ 歯をつかんで抜く為の器具で、様々な形状の先端があり抜歯部位によって使い分けされています。永久歯用・乳歯用・上顎用・下顎用・残根用・前歯用・奥歯用などです。
ヘーベル ⇨ 歯と歯槽骨の間に先端を入れて歯を動かして抜く為の器具です。先が真っ直ぐな物や曲がっている物があって、太さも色々あります。
鋭匙 ⇨ 先端がスプーン状になっており、抜歯窩の不良肉芽を取り除くなどの目的で使用されます。
剝離子 ⇨ 骨と軟部組織の間にいれて骨と骨膜を剥離する為に使用します。
筋こう ⇨ 術野の空間と視野を確保する為の器械です。
外科用バキューム ⇨ 患者さんの口腔内に溜まる唾液、血液などを吸う物ですが、先端が細くなっているので術野を見やすく保ちます。
縫合セット ⇨ 持針器(針を掴む器具) 縫合針(糸を通す針) 縫合糸(縫合する糸) 縫合バサミ(縫合したあとの余った糸を切ったり、抜糸の時にも使います)
止血 ⇨ 歯を抜いたり、外科処置で出血しているところにガーゼを当ててしっかりと20〜30分位噛んでもらいます。この方法は圧迫止血法と呼ばれ、簡単ですが止血効果も高いのが特徴です。止血剤や傷口を塞ぐサージカルパックというものもあります。
今回はよく使う物を載せてみましたが、その他にも抜く歯の状態や口腔内によって、器具や材料も使い分けています。歯科医がその場の状況で最善の物を選んで、患者さんの負担ができるだけ少なくなるように、スタッフ共々頑張っていますので、安心して来院して下さいね。
担当は歯科衛生士山田でした