不顕性誤嚥🫁(ふけんせいごえん) 2022年6月7日(火)
誤嚥性肺炎とは食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出する反射機能が働きます。しかし、この機能が鈍ってしまうと、気管に入り込んでしまった食べ物を排出できず、結果として口腔ない細菌が入り込み肺炎を起こすことがあります。
このように、食べ物や唾液などが、気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といい、誤嚥が原因で起こる肺炎を誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいます。
食べていなくても誤嚥性肺炎になってしまうこともあります。
口を使わず、胃に直接チューブを入れて栄養物を送り込む(経管栄養)状態の方でも、誤嚥性肺炎になることがあります。睡眠中などに唾液や異物が気管に入り、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。
不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)とは通常は誤嚥するとむせると考えますが、誤嚥してもむせることがないなど誤嚥の徴候が捉えられないこともあり、これを不顕性誤嚥といいます。
また高齢者の場合は普段の生活で、肺炎とは無関係のような次の症状が見られる場合でも、肺炎の可能性があります。
- 元気がない
- 食事時間が長くなる
- 食後に疲れてぐったりする
- ぼーっとしていることが多い
- 口の中に食べ物をため込んで飲みこまない
- 夜間に咳き込む
日常生活の変化に気をつけ、これらの兆候がみられたら、すぐにかかりつけの医師や病院に相談することが、誤嚥性肺炎の早期発見につながります。
歯科衛生士🍋小川でした🍋