矯正治療が可能なわけは・・・2023年3月28日(火)

歯は一定の方向に持続して力をかけられると、力をかけた方向に1ヶ月で1ミリほど動きます🦷歯に力をかけるとなぜ動くのか?その仕組みを解説したいと思います!

歯根膜の不思議・・・歯は顎の骨に歯根膜によってハンモック状につられて支えられています。歯根膜は、自分を一定の幅に常に保とうとする不思議な性質を持っています。歯槽骨では骨の細胞が常に骨の破壊と形成を行っています。

歯に力をかけると・・・歯に対して矯正のための力を一定方向にかけると力がかかった側の歯根膜は伸びその反対側の歯根膜は縮みます。歯根膜はここでその不思議な性質を発揮します。

骨の破壊と形成・・・縮んだ側では、圧迫された歯根膜が元の幅に戻ろうとします。そうすると骨を破壊する細胞が活発になって周囲の骨を破壊し歯が動くためにスペースを作ります。歯根膜が伸びた側では同じように元の幅に戻ろうとします。こちらでは骨を作る細胞が活発になり新たな骨を形成します。

このような仕組みで矯正治療がおこなわれています。歯が動く仕組みが分かると矯正治療が出来るわけが納得できますね😆

歯科衛生士 🌸小川でした🌸