親知らずのトラブル 2022年10月25日(火)
親知らずとは、永久歯(上下で28本)が生え揃ったあとで一番奥に生える第3大臼歯のことです。お口の中に親知らずの生えるスペースがないとき、その親知らずが原因で、周囲の歯や歯肉が炎症を起こすことがあります。炎症が悪化した場合には、お口全体の健康を守るために抜歯することもあります。
親知らずが抜歯される時
① 埋伏智歯
歯は支えがないと前や上に伸びようとします。歯肉に埋まった親知らずが、前方の第2大臼歯を圧迫すると歯列に影響して歯並びを悪くします。また第2大臼歯の根を溶かしたりします。このような場合、炎症を未然に防ぐために抜歯することがあります。
② 智歯周囲炎
歯は、生えてくる途中は歯肉がかぶさっており、お手入れ不足などでむし歯や歯肉に炎症を起こします。親知らずの場合は、一番奥に生えるので磨きにくい上、周囲の組織は炎症が広がりやすい構造をしています。その為、感染が起きると頬や顎の腫れ、喉の痛み、筋肉の炎症、発熱といった激しい症状がおきます。こういう時は、抜歯をして炎症を鎮めざるを得ません。炎症が起きたら軽く考えず早めに受診して下さいね。
親知らずは、義歯の支えや移植歯として将来使うことができます。生えている親知らずは、しっかりケアをして病気にならないようにしましょう。また生えていない親知らずも、問題を起こさないようなら抜歯せずに保存しておいた方が良いかもしれないですね。
担当は歯科衛生士山田でした🦷