口腔に役立つ食べ物 2022年1月22日(土)
こんにちは😃
口腔内を良好にする為に役立つ食べ物って、どんな物があるのか聞いたことはありますか?
例えば、チョコレートやパイナップルって甘い食べ物なので、「役立つ食べ物ですよ」と言われても、どんなふうに口腔内に役立つのか不思議に思いませんか?
チョコレートでいうと、ビターなチョコレートにはカカオ・ポリフェノールが含まれていたり、甘味が砂糖ではなくキシリトールの甘みで作られているチョコレートだと、むし歯や歯周病の予防に役立つ効果があるそうです。
カカオ・ポリフェノールの効用としては
・むし歯菌(ミュータンス菌)への抗菌作用
・歯周病菌に対する殺菌効果
・歯垢を付きにくくさせる ・口臭を防ぐ
・口内の浄化
キシリトールの効用としては
・むし歯菌の活動を抑える
・歯の再石灰化を促進する ・歯を溶かす酸を作らない
チョコレートはむし歯の原因になりやすいばかりではなくて、使用している材料によっては、歯に良好な事もあるということですね。
パイナップルはというと、舌苔の汚れを落とすのに効果があるそうです。
舌苔は舌の表面に食べ物のタンパク質などが固まってできた汚れです。食べたり話したり、舌が動くことである程度は落ちますが、舌の動きが鈍くなり、唾液の分泌量も減ってしまうと、汚れが落ちにくくなり舌苔が厚くたまっていきます。また舌苔は、口臭の元となるため、きちんと清掃する必要がありますが、舌クリーナーなどでゴシゴシこすると味蕾細胞を傷つける恐れがあるので、気をつける必要があります。
そこで厚い舌苔が付いている時には、食後にパイナップルを食べるのをオススメします。パイナップルには「ブロメラニン」というタンパク質分解酵素がたくさん含まれています。食べた時に舌がピリピリする感じになるのは、舌の表面に付いたタンパク質が分解されるからです。この効果で舌苔を取ることができるのです。
注意事項としては、刺激が強いので舌に痛みを感じたり、赤くなることもあります。そして「ブロメラニン」は熱に弱い為、加熱調理したパイナップルでは効果がないので、食べ方には気をつけましょう。
次は梅干しです。梅干しに含まれているクエン酸という成分の働きが、口の中に唾液をたくさん分泌させます。 直接歯に対しての予防効果があるわけではありませんが、唾液には抗菌作用や自浄作用があって、健康を守る重要な働きがあります。唾液が少なくなると口臭が強くなったり、むし歯や歯周病、口内炎などができやすくなります。唾液をたくさん出すことで、口腔内を綺麗に保ったり健康維持にも役立ちます。
そして緑茶ですが、緑茶にはカテキンやフッ素が多く含まれています。カテキンは消臭、抗毒作用などがあるとされており、フッ素は歯の表面のエナメル質を強化して、むし歯になりにくくする効果があります。その為食後にお茶を飲んだり、お茶を使って口腔内を清掃することは、衛生状態を保つのに効果的といわれています。
これらの成分は緑茶が最も多いですが、烏龍茶や紅茶など他のお茶にも含まれています。ただし烏龍茶や紅茶は、お茶の中でも特に歯に着色しやすいという特徴があり、気がついたら、歯が着色で黒くなっていたという事にもなりかねません。お茶を利用したうがいの後にも、口腔内清掃を心掛けたほうが良さそうですね。
気になった食べ物がありましたら、試してみて下さい。
担当は歯科衛生士山田でした