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就学時健診の紙を手に、受診の頃合いを迷っているあなたへ
「前歯の傾きを指摘されたけれど、6歳で相談に行くのは早いのでは」。旭川市の当院にも、この時期そうしたお声がよく届きます。この記事では、相談を検討したい3つの目安と、今の年齢で受けられる診査や通院の実際をまとめます。
この記事の要点まとめ
- 歯のすき間不足や上下のズレ、口呼吸などの癖は受診を検討する目安となります。
- 相談後すぐに治療するとは限らず、成長に応じた経過観察を選ぶこともあります。
- 相談のみの来院も可能で、検査結果や通院の負担を踏まえて落ち着いて検討できます。
6歳の歯並びで相談を検討したい3つの受診目安

6歳前後は、乳歯と永久歯が入り混じり始める入り口。お口の中が大きく動く時期だからこそ、見ておきたいポイントがあります3。
下の前歯が生え変わるスペース不足とガタつきの兆候
まず確認したいのは、下の前歯まわりのゆとりです。乳歯の段階で歯と歯の間にすき間がほとんどなく、ぴったり並んで見える場合、永久歯が並ぶ幅が足りなくなることがあります。生えてきた永久歯が前の歯と重なる、乳歯の内側(舌側)から顔を出す——こうした様子は叢生傾向のサインのひとつとして知られています。
「乳歯はすき間がないほうが整って見える」と受け取られがちですが、永久歯は乳歯より一回り大きめ。すき間がないこと自体が、相談を検討する材料になります。ご家庭では下の前歯を正面と真上から眺め、スマートフォンで月に一度撮っておくと変化を追いやすくなります。
受け口や深い噛み合わせなど上下のズレ
軽く噛んだとき、下の前歯が上の前歯より前に出ている(反対咬合)、あるいは下の前歯が隠れてしまうほど深く噛み込んでいる(過蓋咬合)。こうした状態には、歯の傾きだけでなく顎の位置関係が関わっている場合があります。横から見て下顎が前に出ている、口を閉じると顎先に梅干し状のしわが寄る、といった所見も合わせて見ておきたい点です。
上下のズレは、成長とともに自然に整うことがあまり期待しにくい類型とされており、早めの確認が勧められています4。
口呼吸や舌を突き出す癖・指しゃぶりの継続
当院のサイトでもお伝えしているとおり、舌を突き出す癖やお口ぽかん、指しゃぶりが続くと、口まわりの筋肉の育ちが偏り、歯列に影響が及ぶことがあるとされています。鼻づまりが慢性化して口呼吸になっている、食事中に音が出る、いびきが大きい、猫背気味といった様子も、同じ流れでとらえられます2。
6歳は指しゃぶりを手放していきたい時期でもあり、癖そのものへのアプローチが歯並びの土台づくりにつながると考えられています。
「今すぐ始めるケース」と「経過観察でよいケース」の違い
相談に行ったからといって、その場で装置が決まるわけではありません。今動くことを検討したい状態と、成長を見守る判断をする状態があります。
6歳臼歯の萌出と顎の骨格誘導を行うメリット
6歳前後に生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)は、上下の噛み合わせの位置決めに関わる歯です。この歯が生え揃う頃、顎の骨はまだ発育の途中。横幅や前後のバランスを整えるアプローチを選べる時期でもあります3。土台にゆとりを持たせることで、将来的に歯を抜かずに並べられる可能性を広げる、という考え方です。
ただし、すべてのケースで抜歯が不要になるとお約束できるものではなく、成長の出方には個人差があります。
生え変わりを待ってから始める治療との相違点
永久歯が生え揃った後の治療(Ⅱ期治療)は、一本ずつの歯を細かく並べることが主眼。対してⅠ期治療は、顎の育ち方そのものに働きかける役割を担います。目的が異なるため、どちらが優れているという見方はなじみません。
Ⅰ期治療を経てⅡ期治療へ進む場合もあり、その見通しまで説明を受けておくと、費用と期間の全体像が描きやすくなります。
歯並びと家庭環境を巡る過度な不安を和らげる考え方
「歯を見れば育ちがわかる」といった言い回しを耳にして、ご自身を責めてしまう保護者の方もいらっしゃいます。けれど歯並びには、顎の大きさや歯のサイズといった遺伝的な要素、鼻の通りやすさ、成長のスピードなど、努力だけでは動かしにくい要因が重なります1。
ご自身の子ども時代の記憶が重なるほど、焦りは強くなるもの。必要なのは自責ではなく、今の状態を客観的に把握することです。
旭川市で6歳の歯並び相談を受ける際の流れと通院の備え

初めての矯正相談は、何をされるのか分からないことが不安の大半を占めます。当院で行っている流れをもとに整理します。
セファロレントゲン等を用いた初診カウンセリングと検査内容
当院では、お子さんのお口の発達や矯正に関するご相談に対応する無料カウンセリングを設けています。まずはお困りごとを伺い、お口の中と口元の様子を確認するところから始まります。
さらに詳しく検討される場合は精密検査へ。頭部専用のセファロレントゲンで顎の前後関係や成長の傾向を、歯科用CTで歯の根や骨の状態を確認します。型取りが苦手なお子さんには口腔内スキャナー(iTero)を用い、カメラでなぞる方法でデータを取得できるようにしています。粘土状の材料をお口に入れずに済むため、えずきやすいお子さんの負担軽減が期待できます。
相談のみの受診やセカンドオピニオンを受ける際の心構え
相談だけで帰っていただいて構いません。当院では検査結果と治療方針をご説明し、ご同意をいただいた上で治療を開始します。その場で決める必要はなく、ご家族で持ち帰って話し合う時間を取っていただけます。
準備しておくと話が進めやすいのは、「開始と終了のおおよその時期」「通院の頻度」「装置を使わない場合に想定される経過」「費用の総額と支払い方法」の4点。なお矯正には、痛みや不快感、治療期間が延びる可能性、装置装着中のむし歯リスクが高まる点といった注意事項があり、事前に説明を受けておきたい部分です4。
旭川市での学校生活や冬場の通院を踏まえた治療計画
幼児期から6歳前後で用いる装置には、就寝時と日中1〜2時間の装着で進めるタイプがあり、学校へ持って行かない選択ができる場合もあります。給食や体育での取り扱いに悩みにくい点は、入学を控えたご家庭にとって現実的な検討材料になるはずです。
通院は月1回程度が基本ですから、雪道の運転が続く冬でも予定を組みやすい頻度といえます。当院は道北バス「永山2条6丁目」バス停から徒歩1分、駐車場も17台分。下のお子さんを連れての来院には、保育士による託児サービスもご利用いただけます。まずは今の状態を把握することが、迷いを整理する第一歩になります。
よくある質問
Q1. 歯列矯正の相談だけしてもよいのでしょうか。
A. もちろん問題ありません。当院では無料カウンセリングを実施しており、「矯正が必要かどうか知りたい」「費用や期間だけ聞きたい」といったご相談も承っています。治療方針にご同意いただいたうえで開始しますので、その場でお決めいただく必要はありません。
Q2. 子どもの矯正は、やらないという選択もあるのでしょうか。
A. 状態によっては経過観察を選ぶこともあります。一方で、反対咬合や顎のスペース不足による乱れは自然な改善が期待しにくいとされ、8歳を過ぎると歯並びが自然に整う可能性は低くなると考えられています。検査のうえで、見守る場合の見通しも含めてご説明します。
Q3. 矯正は何歳から始めるのがよいですか。
A. 当院では6歳頃から開始されるお子さんが多く、7歳までに一度ご相談いただくことをおすすめしています。受け口や噛み合わせのずれが見られる場合は、より早い時期の確認が望まれます。歯並びの土台を育てる予防を目的とした矯正は3歳頃から対応しています。
Q4. 子どもの矯正の費用はどれくらいかかりますか。
A. 当院の場合、予防を目的とした矯正(0期)は110,000円、Ⅰ期矯正は550,000円、Ⅱ期矯正は770,000円(いずれも税込)です。相談料は0期22,000円、Ⅰ期・Ⅱ期33,000円となります。デンタルローンによる分割払いや、年間10万円以上の医療費を支払った場合の医療費控除もご活用いただけます。
Q5. 通院で子どもが歯科を嫌がるようにならないか心配です。
A. 当院はキッズスペースや保育士による診療サポート、膝上診療などの環境を整えています。診療室を怖がるお子さんには無理に進めず、慣れていただくところから始めます。
参考文献
1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/
2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth
3. 日本小児歯科学会 https://www.jspd.gr.jp/
4. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/
函館ラサール中学校・高等学校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部歯学科 卒業
福岡はなだ歯科クリニック 研修医終了
たくま歯科医院 勤務
日本小児矯正研究会 POJ Young Faculty
日本口腔外科学会
日本小児歯科学会
赤ちゃん歯科ネットワーク
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